この春5才になったHちゃんは、
年中組になりぴかぴかの赤い帽子をかぶり、
少しお兄さんらしくなりました。
はじめてあったときは、3才になったばかりの頃でしたが、
ダウン症のHちゃんは
とても人なつっこく表情がいいという印象は今もかわりません。
乳児クラスの時のHちゃんは病気がちで、登園もままならぬ状態でした。
給食も白ごはんしか食べず、おかずには手をつけなかったり、
散歩に行ってもすぐに座り込んでしまうという状態でしたが、
一年が過ぎた頃にはずいぶん体力もつき、
いろいろな物を食べられるようになりました。
年少になって、生活の場が2階になってからはクツをはき、
手すりを持って階段をあがるなどその気にさせるのが
一苦労の場面も多々ありましたが、辛抱強く声をかけたり、
わざと姿をかくして自分でするか見守ったり怒ってみせたり
あの手この手を使い、またほかの先生にも声をかけてもらって、
1つ1ついろんなことができるようになりました。
まわりの友達も「Hちゃんすごい。」「パンツはけるんだね。」と
一緒に喜びながらきました。
年少の1年は入院もなく、
友達関係も深まってみんながよく声をかけてくれるようになりました。
使う言葉が少ないHちゃんは、表情や動作で自分の思いを伝えようとします。
初めはそれがわからなくて積み木をこわされて怒る子もいましたが、
そのうち「もう1回つくろう。」と
自然にいっしょに遊べるようになりました。
クラスの中にいる時間が増えるにつれて、
こうした自然のなかかわりも増え、
年中の新しいクラスでも良い関係が続いています。
残り2年の保育園生活で、どんな風に自分を表現し、
関わりをもっていくのか何にでも興味をもってやろうとする
Hちゃんの成長をみんなで見守っていきたいと思います。
2001/4月
(広島市内の保育園に通うHちゃんの担任の保育士さんが
書いて下さったものです)
