Tくんの保育園スケッチ


朝、T君が登園してくると「Tくんがきたーおはよー♪」みんなが親しみを持って挨拶をし、T君も笑顔で頭を下げて挨拶をします。2歳のころから保育園に入園し、早くも3年が経ちました。今年の4月には年中組に進級し1つ大きいクラスになり、保育園での生活を通して、様々な面で成長しました。食事も自分から意欲的に食べられるようになり、「いただきます」「ごちそうさまでした」と手を合わせて一緒に食事の挨拶をします。お茶を飲んだあとは、空っぽのコップを見て、「(からっ)ぽ」と言い、両手で大事そうにもってみんなと同じ様に片付ける姿を見て成長を感じました。
 お昼寝も一人でできるようになりました。年少の頃は、保育士が傍についていないとなかなか寝付かなかったのですが、今では担当の保育士が帰る時に布団の中から笑顔でバイバイをし、保育士にしてもらうように自分で頭をなで静かに入眠します。寝顔は、よりいっそうかわいらしいです。
 トイレでの排泄も定着しつつあり、保育士に誘われて行くだけでなく自分からズボンをおろしトイレに向かうこともあります!手洗いも丁寧に行い一人で帰ってくることができます。
 そして、なんと言っても体を動かして遊ぶ事が大好きなので、音楽がきこえると嬉しそうに体を動かし、友だちや保育士の踊りを見ながらとてもかわいい踊りを見せてくれます。
ジャングルジムにも挑戦し体をかがめてジャングルジムの下をくぐっていきます。上手にできると満足そうに笑いかけます。1年前はブランコに座ることを嫌がっていましたが、今では自分からブランコを指差し乗りたがるほどで、地面に足をつけて、体をゆらすのを楽しんでいます。リズム遊びでは、ピアノの音が聞こえると、自分からしはじめ、楽しんでいます。「トンボ」の最後の足を上げて、ピッと止まるところは、とても上手に得意そうに止まります。
 笑顔のたえないT君のことがクラスのみんなは大好きです。年少の最初の頃は、友だちと手をつなぐのが苦手で声をあげて嫌がったり、座り込んで動こうとしなかったのですが、友だちの「いっしょにつなごう♪」というやさしい言葉がけや、一緒にあそぶ経験を通じて、安心して手をつなぐようになりました。今では、自分から友だちに近づき手をつなごうとしたり、円買いへ散歩に出かける時も友だちとしっかり手をつないで行くようになりました。クラスの友だちは、T君と一緒に過ごすことを通じて、楽しく遊ぶためにどうすればよいのか、自分達で考え・気づき、保育士が嬉しくなるようなやさしい関わりを見せてくれます。「T君が絵本を読んでるよ♪」と、教えてくれたり、「T君こっちにおいでー」と、よんでくれたり、いつもみんな気にかけています。
 T君を通じて、思いやりの心が育まれているのを感じます。また、T君もそんな優しい友だちに囲まれ、楽しく笑顔で保育園での生活を過ごしています。kろえからも、クラスのみんなでT君の成長を見守っていきたいと思います。

2008/5月号掲載
(T君の担任の先生が書いて下さったものです)