Mちゃんの担任になって早3ケ月。
クラスの友達は私よりもMちゃんとの付き合いが長いので、
Mちゃんができるようになったことをたくさん見つけて教えてくれます。
例えば、階段の昇降。1年生のころは階段を上ることはできても1人で降りるのがこわいということがありましたが、今は手放しで降りることができます。
友達が、「Mちゃんすごいんよ-、何段も手すり持たずに降りれたんよ」と自分のことのように嬉しそうに教えてくれました。
私もこの3ケ月間でMちゃんの成長を見ることができました。
国語のワークシートを書く時間にひとりひとりを見て回りなかなかMちゃんのところに行けない時、ふっと見てみると、ちゃんと吹き出しに何かを書いています。
「お勉強がしたいんだよ-。」という気持ちが伝わってきました。
そして、文章の隣に視写もしていました。「(見)たこともない魚たち」と。
私は嬉しくてコピーをして連絡帳に貼りました。お母さんもとても喜んでくださいました。
また、Mちゃんとクラスの仲間のつながりを感じるのも嬉しいことです。
6月になって初めての席替えでMちゃんは一番前の席になりました。私もめあてを書くときやちょっとした手伝いが必要なときなどすぐに行けるのでいいなと思っていました。しかし、予想に反して授業が始まっても教科書を出さず、後ろをむいてはそわそわしています。それまでは声をかけると教科書を出し、前を向いて座っていたのだけれど…。
答えはすぐに見つかりました。Mちゃんの前には黒板だけ、友達の姿が見えないからなのです。Mちゃんはいつも友達の様子をじっと見て学んでいたのです。
班の友達もそのことに気付いたようで、私が「Mちゃん最近よく後ろをむくよね…。」となげかけると、「うん。みんなが気になるみたい。」「じゃあ、2列目になったらどうかな。」「前にも友達がいるから今よりは後ろが気にならないと思う。」と、話しました。
Mちゃんに「後ろのお友達が気になるね。後ろばかり向いていてはいけないから席を変えてみようか?」というと、しかたないなあ…という感じで「はあい…。」という返事で一応納得をして席替えをすることになりました。
席替後、授業が始まると周りを見て教科書をきちんと出して、前を向いて座っていることができるようになりました。
ときに周りのお友達に「ちゃんとして。」と声をかけることもしています。
Mちゃんは周りの友達のことをよく見て、いろんなことを吸収し、自分でできることを増やしていっています。
友達の存在って大きいなと改めて感じました。
また、周りの子にとってMちゃんの存在は大きく、Mちゃんの様子をよく見ていて、困っているときにはどうすればいいか一緒に考えていることも分かりました。
これからも2年2組の仲間とMちゃんはメキメキ成長していくだろうと思っています。
2008/8月号掲載
(Mちゃんの担任の先生が書いて下さったものです)
