冊子を通してえんぜるふぃっしゅ30周年を祝う
えんぜるふぃっしゅは今年、2020年に、30周年を迎えています。
専門家の先生や、会員の皆さまの強い気持ちと実行力が、
えんぜるふぃっしゅの活動を支え続けてきました。
支えてきた皆さまを称え、30年間を振り返り、
笑顔いっぱいでお祝いして、
今後の、大きな第一歩とする予定でした。
しかし、世界中の人々に影響を与えた、
思いもよらない新型コロナウイルスが原因で、
その会を中止し、お祝いの席で笑顔でお会いし、
語り合える機会をあきらめました。
しかし、お祝いの気持ちまであきらめることはできません。
それで、語り合う形を変え、会員のお互いの心の交流ができる
冊子を作成することに致しました。
したがって、この冊子は、
30年間の活動を振り返るためだけではなく、
心の交流にしたいと思います。
私たちは、お互いに一人として
同じ成育歴、暮している環境、価値観ではありません。
ダウン症のある我が子と暮らしてきて今、
心に浮かぶ言葉が異なります。
全員がそれぞれ異なるのは当然なのですが、
一堂に会すると、他の人と異なる言葉を言うことが
難しいこともあります。
それは、お互いの違いを認め合うためには、
少しの時間と気持ちの余裕が
必要だからと思います。
今回、一人ひとりが、親として、
我が子の思い出や、思いを原稿として、
時間をかけて書いていただきました。
その内容を、私たちは時間をかけて
読むことができます。
そのなかでは、
お互いの違いも含めて同じだなと
思える内容もあり、
お互い学び合うことができると思います。
この冊子で、私たちは、
より強い絆を感じることができることも
あるのではないでしょうか?
深く学び合える機会になれたら、
お互い嬉しいですね。
ピンチはチャンスとも言います。
今年の異常さいっぱいの機会を、
チャンスにできた1例ともなれば幸いですね。
えんぜるふぃっしゅ30周年、おめでとうございます。
今後も、話し合いで変えなければいけないと決まれば変えて、
会員の皆さまの意見に柔軟に応えることを、
大切に進んでいけたら思います。
今後とも、よろしくお願いします。
えんぜるふぃっしゅ会長 藤山節子