生活の中のスモールステップ!
著作権者:あ・ガブリーヌ
カカオ こぼれ話
著作権者:あ・ガブリーヌ
復刻版 ピカピカの一年生!!
著作権者:あ・ガブリーヌ
職場体験実習2008年春
平成19年度広島市補助金交付事業
ダウン症の若者のためのソーシャルスキルアップ支援事業
職場体験実習
2008年 春(第7回職場体験実習)
職場体験実習 実習場所
・江波山気象館 ・平和文化センター
・交通科学館 ・安佐動物公園
・こども図書館 ・宮島老人デイケアセンター
・まんが図書館 ・こども文化科学館
・広島愛パック株式会社
ソーシャルスキルアップ支援事業の内容
①マナー講座 2008.3.1
参加者/実習生本人、ジョブサポーター
講 師/アンデルセンサービス教育チーム
内 容/接客マナーとビジネスマナー
■にこにこ、はきはき、丁寧に
職場体験実習を前に、実習生本人とジョブサポーターが、お客さんや利用者さんに対する礼儀作法と、職場での挨拶の仕方など基本的なマナーを学びました。
②事前学習会 2008.3.23
参加者/ジョブサポーター、保護者
講 師/玉井邦夫氏(大正大学人間学部教授)
「ダウン症とは?ダウン症本人のソーシャルスキルアップ」
講 師/先輩ジョブサポーター
大学生と一般の方々が、ジョブサポーターとして各職場で本人たちをサポートするために、事前学習会を実施しました。
また、先輩ジョブサポーター2名から、サポートの体験談やアドバイスを聞きました。
③職場体験実習 2008.3.8~4.1
15人の実習生と20人のジョブサポーターがペアを
④フォローアップ研修会 2008.4.3
参加者/実習生、ジョブサポーター、保護者
内 容/反省会と情報交換
ジョブサポーターのレベルアップ
⑤まとめの会 2008.4.3
参加者/関係者全員
内 容/職場体験実習の成果と課題
よりよい実習をめざして!
実習の様子
平和文化センター
《期間》3月17・18・19・21・24・25・26・27日
《参加メンバー》高校生2人、社会人1人、ジョブサポーター5人
《実習内容》
「いらっしゃいませ」とパンフレット配り、音声ガイド返却、折り鶴展献架など
《感想》
日に日に生き生きする我が子をみて、本人の「働く」という意味を、改めて考えました。(保護者)
お客様を待つときの姿勢やパンフレットの渡す向きなどマナー講座で習ったことが、とても活かされていました。外国人のお客様に「Thank you!」と言われると「Thank you!」と返す姿も見られました。積極的な姿勢がうらやましかったです。
交通科学館
《期間》3月19・20・25・26・27・29・30日
《参加メンバー》高校生2人、中学生1人、ジョブサポーター4人
《実習内容》
「いらっしゃいませ」とパンフレット配り、清掃など
《感想》
朝から元気なあいさつをしてくれて、とても気持ちよかったです。
やる気満々で頑張ってくれたことが、とても嬉しかったです。(職員)
清掃は狭いところも一生懸命拭いてくれて、よく頑張ったと思います。これからも、いつでも一生懸命になれる人でいてください。(職員)
こども文化科学館
《期間》3月26・29日
《参加メンバー》中学生1人、ジョブサポーター1人
《実習内容》「いらっしゃいませ」とパンフレット配り、ロッカーの鍵貸出返却など
《感想》
挨拶や話しをする時顔を上げて、大きな声で言えました。ロッカーの鍵を「どうぞ」と渡すと、お客様から「ありがとう」と笑顔!本人のやる気が感じられました。(職員)
こども図書館
《期間》3月26・27日
《参加メンバー》中学生1人、ジョブサポーター1人
《実習内容》本の貸出返却、整理、修理、掲示物制作など
《感想》
本の貸出・返却を、たくさん頑張ってくれました。
「こんにちは」の挨拶も出来ていました。貸出をした時、お客様から「丁寧にしてもらって、ありがとうございます。」と言われ、私にとっても嬉しい一言でした。(職員)
安佐動物公園
《期間》3月26・27日
《参加メンバー》中学生2人、ジョブサポーター2人
《実習内容》パンフレット配り、ふれあいパークの清掃、ふれあいタイム手伝い
《感想》
団体のお客様も多く、とても忙しかった上、寒かったので大変だったと思いますが、最後まで頑張って仕事をしてくれました。動物とのふれあい体験でお友だちにエプロンを渡す仕事をしました。順番にきちんと膝に掛けていました。(職員)
江波山気象館
《期間》3月25・26・27・28日
《参加メンバー》高校生4人、ジョブサポーター4人
《実習内容》
「いらっしゃいませ」とパンフレット配り、会場ご案内、ビデオ上映ご案内、図書の整理、清掃、パンフレットへのシール貼りなど
《感想》
「ありがとうございます」「どーぞ!」と、しっかり声に出して言えました。お客さんの方からも、「どうもありがとう。がんばってね!」と声をかけていただき、2人で「やったね!!」と喜びました。(サポーター)
作業を自分達で協力して取り組んでいる姿に、感心しました。とにかく楽しい実習でした。(サポーター)
まんが図書館
《期間》3月26・27日
《参加メンバー》中学生1人、ジョブサポーター
《実習内容》
本の貸出返却、整理、チラシ準備など
《感想》
まんが図書館の仕事を2日間がんばって働きました。これを機会にまんが図書館や他の図書館を利用して下さい。(職員)
宮島老人デイケアセンター
《期間》3月8・10・11・12日
《参加メンバー》社会人1人、ジョブサポーター
《実習内容》
利用者さん(老人の方)への、朝の挨拶、お茶出し、利用者さんへの消毒液配り、食事配り、コーヒー出しの仕事など
《感想》
朝利用者さんが来られた時、大きな声で挨拶をしていました。窓がお気に入りでしたが、仕事を頼むと頑張ってくれました。(職員)
広島愛パック株式会社
《期間》3月26・27・28・31日、4月1日
《参加メンバー》高校生1人、ジョブサポーター
《実習内容》作業工程を毎日1つずつ体験
《感想》
5日間の実習で彼自身が「できない自分に向き合いながら、できるようになっていく」姿を頼もしく見せて頂く事ができました。実習がこれからの、何かのきっかけになってくれればと感じています。
ジョブサポーターの感想
- 驚いたのは、8時30分から17時まで食事時間1時間の休憩以外、しゃべらず、さぼらず、あきらめないで、不平一つ言わず、働いている皆さんの姿に感動しました。また、優しさにも接しました。「初めての人がいるから、待ってあげようよ」と皆に声掛けをしていました。
今の一般的な若者に比べ、よく働き、また働く力を持っていることに驚きました。今までにない印象です。 - 慣れてくると、ふざけがあり職員さんに注意され、ジョブサポーターが言っても聞いてもらえなかったのに、職員さんが言うと聞いていました。僕は今まで、障害者の人のことに関心がなかったと言うより、避けていたような人間です。しかし、考え方が変わったし、将来法律関係の仕事をしたいと思っていますので、その仕事についての考え方が広がったことを感じました。楽しかったのが良かったです。
- 職員の方から言葉ではなく、仕事のモデルを見せてもらうと、自分でやる気が出て、一人でやっていました。お客さんが多くて、忙しい時は、とてもやる気があって、楽しく仕事をしていました。2日目はお客さんが少なかったので、暇で眠そうでした。ジョブサポーターとして、どう声掛けしたら良いか分からず、難しかったです。ジョブサポーターをする前の予想に比べ、彼女の「自分でやりたい」という気持ちが強いのが分かりました。彼女に私が引っ張られたように思います。
- アメリカ系の会社で働いていますが、アメリカでは企業で働いている者がボラ活動に参加することが当たり前のようで、会社もボラ活動に参加することを応援しています。毎日厳しい生活をしている自分として、お金儲けではない場に身をおきたい、またおくことで、仕事への意欲も出てくると思います。学生がこのような活動に参加して、ボランティアが楽しいこと、そして自分が誰かの役に立つという経験をすること、そして更に、役に立ちたい気持ちになることは大切だと思います。自分のためにやっていると実感できると思います。
本人たちの感想
- 朝6時に起きて7時のJRに乗って行きました。ジョブサポーターのMさんは優しかったです。仕事は、なかなかいい感じでした。(Sくん)
- Kくんと頑張りました。また行きたいなぁ~と思います。(Sくん)
- 楽しかったです。また行きたいです。(Aさん)
- 実習に行ったのは、平和文化センターです。仕事をして嬉しかったです。音声ガイドの返却をしました。頑張りました。ありがとうございました。
保護者の感想
- 初めて参加させてもらいました。とても受け入れが良くって安心しました。本人の出来る事を、組み立ててあり、ジョブさんも場所によって違うと言われました。職場の対応は、とても良かったです。また、行きたい気持ちで終える事が出来ました。(Kさん)
- 今まで、サービス業の実習へ行っていました。今回は愛パックで製造業でした。始めから厳しかったです。質問なども「本人に聞いています。本人が答えて」とキチンと対応して頂きました。初日は紐結びを頑張ったようです。紐結び→ガムテープ貼り・・・と、毎日1つずつの行程をステップアップしてやっていきました。「実習に5日間は来てください。」といわれた事に納得しました。5日間でやっと慣れた様です。(Sさん)
- 始めから気象館での仕事という意識がありました。バイト料として1日1000円を渡して、「働く」を、しっかり自覚を持てる様にしました。これからの仕事に役立つと嬉しいです。(Sさん)
- 今回初めて職場体験実習に参加しました。日に日に生き生きと、たくましくなって行きました。母は驚きました。まるで別人です。こんなにも変われるものかと、本人にとっての「働く」事の意味を改めて考えさせられました。一人一人へ精一杯の笑顔で接し、マナー講座の成果もしっかりと発揮する事が出来ました。最後まで「疲れた」とは一言も口にしなかったそうです。本人にとって一番大切な支援を受けた充実した4日間でした。(Tさん)
障害って何でしょう?
著作権者:あ・ガブリーヌ
ねこ鍋~!大盛り人間風呂~
著作権者:あ・ガブリーヌ
毎日がコンサート!
著作権者:あ・ガブリーヌ
存在感が・・・
著作権者:あ・ガブリーヌ
グッピーⅢ こぼれ話の巻!
著作権者:あ・ガブリーヌ
職場体験実習2007年夏
職場体験実習
2007年 夏(第6回職場体験実習)
職場体験実習 実習場所
・安佐動物園 ・平和文化センター
・祇園保育園 ・こども文化科学館
・大河保育園 ・植物公園
・落合保育園 ・江波山気象館
・交通科学館 ・愛パック株式会社
・宮島町老人デイケアセンター
ソーシャルスキルアップ支援事業の内容
1.事前学習会 2007.6.30
(参加者)ジョブサポーター
玉井邦夫氏 (山梨大学准教授)
「ダウン症とは?」
「ダウン症本人のソーシャルスキルアップ」
先輩ジョブサポーター
「職場体験実習とジョブサポーター」
2.マナー講座 2007.7.21
(参加者)実習生本人、ジョブサポーター
アンデルセンサービス教育チーム
「接客マナー、ビジネスマナー」
3.職場体験実習 2007.8.6~2007.8.31
15人の実習生と22人のジョブサポーターがペアーで、11箇所の職場で実習
4.フォローアップ研修会 2007.9.1
(参加者)実習生本人、保護者、ジョブサポーター
情報交換と反省会 「ジョブサポーターのレベルアップ」
5.まとめの会 2007.9.1
(参加者)関係者全員
「職場体験実習の成果と課題」「よりよい実習をめざして」
大学生と一般の方々が、ジョブサポーターとして各職場で本人たちをサポートするために、事前学習会を実施しました。
また、先輩ジョブサポーター2名から、サポートの体験談やアドバイスを聞きました。
ジョブサポーター募集のための活動
職場体験実習はジョブサポーターなしではできない事業です。本人達だけでは受け入れてくださる職場も限られるし、保護者も不安で、職場に入るのが難しくなります。
そのように大事な仕事を担うジョブサポーターを募集するために、私たち、えんぜるふぃっしゅ、ユースクラスは色々な活動をしています。そのひとつが、各大学の大学祭に参加し、写真展とコーヒーサービスをしています。その場で学生の皆さんや、先生方、保護者の皆さんに話をしています。
2007年の秋には、4大学で写真展、コーヒーサービスを行いました。
実習の様子
江波山気象館
8月8、9日の2日間、3人の実習生と5人のジョブサポーターが実習に参加しました。
3種類の仕事内容(チケットもぎり、ビデオ映写、館内整理、掃除)を3組の実習参加者が1時間ずつ、各職種を順番に回ってがんばりました。玄関での仕事は券売機案内、チケットもぎり、案内と沢山あるうえに、今年はピンポン玉のなだれ体験へのお客さんが大変多く、ジョブサポーター2人体制にしました。実習生は8時45分から職員の方からの丁寧な説明を聞き、9時からスタンバイしました。玄関での「いらっしゃいませ」の声、「ビデオ始めます」の映写室での声も段々大きくなりました。整理、掃除の担当も始めはジョブサポーターが声かけしていましたが、やがて自分から気がついて、丁寧にゴミ拾い、拭き掃除をし、職員の方から褒められる場面もありました。終わってからの本人達の笑顔と、嬉しそうな声に、「仕事ができた!」という嬉しさと、誰かのために何かやる喜びを感じていることをあらわしていました。職場の方の細やかな配慮に感謝でした。
植物公園
8月20・21日の2日間、中学1年生とジョブサポーターが、20・21・23・27日の4日間、高校生とジョブサポーターが実習に参加しました。
暑い日が続いていましたが、半日ベゴニア温室、大温室、戸外で花かす拾いをしました。床には沢山の花かすが落ちていて、次々の拾っていき、がんばりました。半日は玄関で、お客さんに「いらっしゃいませ」といいながら、パンフレットを渡しました。「ありがとう」と言って受け取ってくれたとき、嬉しかったそうです。
愛パック
8月27・29・31日の3日間、高校生とジョブサポーターが実習しました。コンビになどで売っているお弁当の箱を作りました。作業場に入る前に、白い制服、ズボン、帽子、長靴、マスクを身につけ、強い風の出る機械の前で消毒しました。弁当箱の完成品のチェック、ビニール袋に決められた数を居れ入れ、シールをし、ダンボールにおさめる仕事をしました。シールの前にビニールの袋の端っこを結ぶのが始めは難しかったけど、上手になりました。
平和文化センター
8月27日から30日まで、3人の高校生が3人のジョブサポーターと実習しました。
玄関でのパンフレット渡しでは、「いらっしゃいませ」と言いながらパンフレットを渡しましたが、お客さんが多く、全員に渡そうとがんばりました。
音声ガイドの返却コーナーでは、「ありがとうございました」と言って、受け取り、ガイド機をきれいに拭いて、入り口に返却に行きました。この場所での実習に慣れて、てきぱき仕事ができる実習生もいました。
祇園保育園
8月8・9日の2日間、中学生の実習生とジョブサポーターが職場体験実習をしました。
本人にとっては3回目の実習を同じ場所でしているためとても慣れていて、子ども達の反応も「お姉さん先生」と言って、彼女と遊びたがる様子もありました。保育園への行き帰りも一人でし、自力でやる自信をつけたように思います。保護者も始めは気になっていたのが、あまり気にならなくなり、安心して実習させることができました。
落合保育園
8月22・23日の2日間、1人の高校生がジョブサポーターと共に参加しました。
初めての職場であらかじめ前もって打ち合わせの際、詳しく園内を見学、園児とも手を振って、和やかな雰囲気になりました。
3歳園児のクラスのお手伝いをしました。朝の挨拶、外遊び、部屋遊び、給食の手伝いをしました。
初めは恥ずかしい気持ちがありましたが、勇気をもって園児の中に入りました。頼もしい姿でした。
こども文化科学館
8月14日から17日の4日間、1人の高校生がジョブサポーターと実習を行いました。
プラネタリウムのチケットもぎりと、玄関受付での案内の仕事をしました。
近くのプールから帰りのこどもたちが沢山見学に来てくれて、たくさんの人でいっぱいでした。プラネタリウムは1時間に1回行われ、各開始時間の20分前からお客さんをお迎えし、チケットもぎりをしました。実習生の笑顔はとても印象的でした。楽しい実習でした。
交通科学館
8月8日から11日の4日間で1人の実習生と2人のジョブサポーターが実習に参加しました。
8月21日から24日の4日間にも実習生1人、ジョブサポーター2人が参加しました。
仕事内容は午前中は、掃除担当の方の指示で館内、館外の掃除、午後は入り口でのチケットにパンチを押す仕事をしました。
2人とも、2人のサポーターに2日づつ対応し、より多くの大学生のサポーターに接し、勉強になりました。
大河保育園
8月20・21日の2日間、高校生の実習生とジョブサポーターが実習に参加しました。
朝のお迎えは大きな声で挨拶し、外遊び、部屋遊びは子ども達の先頭に立って遊ぶことで、子ども達を遊びに引き込みました。実習生の楽しく遊ぶ姿が、子ども達を刺激したようです。給食の準備を手伝いました。
実習生本人は同じ職場での実習で慣れていたため、すぐに実習に入り込めました。回を重ねることの大切さを教えてくれました。
老人デイケアセンター
8月6日から9日まで4日間、1人の実習生と1人のジョブサポーターが実習に参加しました。
利用者さんのお迎え、「おはようございます」の挨拶、お茶を出したり、片付けたり、昼食の手伝い、食後のコーヒーのサービスなどが主な仕事でした。今回は大きな声で挨拶が出来るようになることが目標で、がんばりました。
仕事実習が終わって、センターから出てきた時の笑顔は、自信に満ちていました。
安佐動物園
8月7・8日の2日間、1人の実習生と1人のジョブサポーターが実習しました。小動物とのふれあいパークでの、糞掃除と、玄関でのパンフレット配りの二種類の仕事を体験しました。
とても暑い日中、戸外での糞掃除の仕事は大変でした。
絶え間なく体を動かして、がんばりました。
一時間毎に10分の休憩をして、飲み物を飲みました。小さなお客さんが見ている中、かっこ良かったです。
ジョブサポーターの感想
- 初めは本人がどれだけ仕事ができるか分からず、迷ったが案外きちんとできるので、嬉しかった。
- 二日間では目標が作りにくいので、4日間やりたかった。
- 本人のほうが、慣れていて、ジョブサポーターがついていく感じで頼もしかった。
- 受付などで、お客さんが少ない場合、暇になると、本人が逃げそうになり、厳しくするべきか、迷った。自分はやさしすぎたと思う。
- 本人の元気な声で挨拶するので、自分が出来ていないので、見習いたいと思った。
- 強く言った場合、怒られたと思い、落ち込んだが、きちんと謝ってがんばりたいといって、嬉しかった。
- 慣れのために、職員さんへの言葉使いが気になるときもあり、注意した。
- 今まで障害をもっている人に接したことがなく、こんなにも頑張る姿に、自分が励まされた。
- 誰かに役にたったという気持ちがもてて、嬉しかった。
- 慣れて、心が緩むためか本当の姿が出、注意することで見直し、回を重ねることが大切と思った。
ジョブサポーターAさんの感想
ジョブサポーターをやっての感想は、先ずはサポートのやり方についてです。私は2人の実習生のサポートをしました。2人共に厳しく接しました。厳しくしたほうが、これからの役にたつと思い、そうしました。挨拶や仕事のより良いやり方を教え、不満な顔や愚痴が出たら、なだめると言うよりは叱咤激励しました。そして、仕事が終わってから、沢山褒めました。実際、2人とも本当によく頑張っていました。毎回仕事に入る前に、「今日一日、2人でしっかり仕事をする」と約束してから入りました。仕事がしんどくなった時、「約束しただろ?」と声をかけました。そして、2人とも、めげずに良くがんばりました。終わったとき、このような私に、「ありがとう。自分に自信がついた」と言ってくれました。本当にうれしかったです。
5日間やってみて、私が感じたことは、正直言いますと、最初はかなり身構えていました。しかし、すぐに彼らが自分と何にも変わらない事に気づきました。冗談も言うし、失恋もするし、話せば話すほど、何も違わないと感じました。そして、仕事は教えれば教えるほど、うまくなりました。可能性の大きさをとても感じました。言葉もなれてしまい、だいたい何が言いたいか、すぐに、わかりました。彼らと私は何も違わない、ということが分かって本当に良かったと思います。
彼らは彼らの人生を精一杯楽しもうとしているのだと感じました。2人と話していて、自分の中に違う考えが生まれました。特にひとつの職場での3日間は、良い経験になりました。沢山の知的障害者の皆さんと共に仕事をし、食事もしましたが、毎日きつい仕事を頑張り、早起きもしている中で自分達の人生を楽しんでいる彼らに勇気付けられました。歳も同じころの彼らが今日も頑張っていると思うと、自然に「よし、俺も頑張ろう」という気持ちになります。
今回、彼らと出会う機会を与えていただき本当に感謝しています。
本人たちの感想
●楽しい実習ができた。
●職員の人に褒められて嬉しかった。
●ジョブサポーターに怒られたけど、仕事ができるようになってうれしかった。
●ジョブサポーターが初めてだったので、僕が教えてあげた。
●ジョブサポーターと仲良くなって楽しかった。
●暑いのに、外で掃除し、疲れた。でもおばさんが優しかった。
平成19年度夏の職場体験実習を終えて!
(財)日本ダウン症協会広島支部
えんぜるふぃっしゅ会長 広瀬 祥子
(財)日本ダウン症協会広島支部えんぜるふぃっしゅは、平成19年8月に中学生以上の若者のために6回目の職場体験実習を行いました。17人の本人と21人のジョブサポーターが参加しました。
今回は、広島市助成金交付事業として2年目で、第三回目のダウン症の若者のためのソーシャルスキルアップ支援事業として、職場体験実習を行いました。
職場体験実習の要の役目を担って下さったジョブサポーターの皆様、ジョブサポーターの募集のために配慮いただいた大学の先生方、暖かく実習を受け入れ本人達が楽しく意義深い実習ができるように支援下さった職場の皆様、ジョブ輪ポーターを指導して下さった玉井先生、ジョブサポーターとしての経験談を話して下さった先輩ジョブサポーターの皆様、マナー講座でしどうしてくださったアンデルセンサービスの皆様、広島市障害福祉課の皆様、その他、助けて下さった皆様、本当にありがとうございました。
職場体験実習も6回目となり、回を重ねることで、ダウン症の若者たちの大きな成長が見えるようになり、同年輩のジョブサポーターとの人間関係を楽しく深め合う機会となりました。ジョブサポーターにとっても、人間的成長の機会になっていることが感想文などで分かり、私たちは喜びを感じています。
今後ともご指導、ご支援をよろしくお願いします。